転職事例1【病棟看護師から大学の保健室の先生に】
大学の保健室への転職に成功した看護師Aさんのケース
Aさんは、看護師歴10年。5年前に結婚して、子供もでき、旦那さんの協力もあって、2人で子育てをしながらも看護師としてのキャリアを積み重ねてきました。子供のためにもできるだけ夜勤は避けてきましたし、病院の方も理解を示してくれていましたが、やはり子育てをしながら看護師の仕事を続けていくことに体力の限界も感じていました。
親子で過ごす時間を増やしたかったこと、それでも看護師という仕事はできれば続けたかったこともあり、悩んでいました。そんな悩みを友人に打ち明けたところ「大学の保健室」での看護師の仕事があることを知りました。
さっそく大学の保健室に絞って転職活動を始めました。まず相談したのがハローワークでした。しかし、ハローワークでの「大学の保健室」という求人は「皆無」でした。あまりにも「特殊」すぎるのか、一般の求人情報誌を見てもほとんど掲載されていませんでした。
そこでインターネットで「大学」「保健室」「保健管理センター」といったキーワードで検索すると、看護師向けの転職サイトの非公開求人で見つかりやすいという情報をゲットし、さっそく登録しました。しばらくすると、メールで情報が届くようになり、住んでいるところから、車で30分以内の大学に看護師の空きができたので、応募しました。
Aさんの場合、転職のためのアピールポイントとして、「10年の臨床現場でのキャリア」とその間に取得していた「心理カウンセリングの資格」を前面に出しました。大学生といっても、まだまだ精神的には未熟です。親元を離れ、独り暮らしを始めたばかりの新入生にとって、悩み事をひとりで抱えてしまうことも多く、大学側でも怪我や病気以外にもメンタルケアのできる人材を欲しがっていました。
さらに、大学の保健室では学生だけでなく大学の教諭や職員たちの健康も管理しなくてはなりませんから、コミュニケーション能力が不可欠となります。Aさんの場合は、メンタルケアの面とこのコミュニケーション能力を高く評価されて採用に至りました。