小中高校の保健室で働く看護師・保健師の給料・年収の相場
小中高校の保健室で働く場合には、「養護教諭」の資格が必要になってきます。学校で保健管理、保健指導を行う教員になるための資格で、いわゆる「保健室の先生」と呼ばれる仕事です。教員としてのスキルと保健指導の専門家としてのスキルの両方が必要になります。
免許にも1種と2種があり、勉強する学校によって異なってきます。1種を取るためには、養護教諭養成施設のある4年制大学を卒業する必要があります。2種を取るためには、2年制大学や専門学校を卒業しなくてはなりません。養護教諭は保健室が勤務場所となりますが、教諭と同じ扱いです。
では、免許が取れたからと言って、即保健室の先生になれるかというと、まだこの先があります。採用試験に合格して、初めて学校に採用されるための「候補者」として名簿に名前を載せてもらえるわけで、ここから順番を待たなくてはなりません。待たずに、欠員補充や臨時職員として一定期間限定での仕事が入る可能性もありますが、あまり期待しない方がよさそうです。
看護師としてよりもむしろ教諭として扱われるため、保健室の先生も他の一般の教員の給料と変わらないことが多いようです。小学校で養護教諭として働く場合は、だいたい月収が40万円〜45万円前後となっているようです。中学校でも、公立学校の場合、公務員扱いとなりますから、やはり普通の教諭と同程度の年収700万円前後が平均収入となっています。高等学校の場合は、小学校、中学校よりも若干高くなる傾向にあり、月収にして2〜3万円ほどアップします。
これらは、だいたい公立の小中高校の養護教諭としての給料・年収の相場ですが、私立の小中高校では、また給料体系が違ってきます。公立では市や県の支払いとなりますが、市立では支払いは学校側の管理になりますから、相対的にみると私立の方が若干高めに設定されているようです。
保健室で働く場合の最大のメリットは勤務形態です。夜勤はありませんし、残業も少なく、休日もしっかりと休むことができます。しかも夏休みなど長期休暇もあります。子供と接すること、子供の成長を見るのが好きだという人には、向いている仕事だといえます。